前回のリレーコラムの原稿を書いたのが、フルの仕事を退職した直後の65歳の誕生日。
 それから8か月。その間、使わない部屋が倉庫と化している家の片づけをしたり、雇用保険をもらいながらやりたい仕事を模索しながら、しばらくはのんびり過ごそう!!!
と思っていたのに、退職する前から週1回で良いからとパートの仕事を頼まれ、その後も何やかんやと声がかかれば「そのくらいならお手伝いできるかな?」と思って引き受け、フルで仕事していた頃の方が暇だった??くらいの毎日。


 はぐで「住民の皆さんに生き方、逝き方を考えてもらおうと啓発するなら、まず自分たちの生き方、逝き方を考えよう!!」とメンバー間でそれぞれが講師となり勉強会をしています。その中で「死ぬまでにやりたいことリスト30個考えよう!」という課題が出ました。
この課題をもらって、これまでの自分、今の自分、これからの自分、を立ち止まって考えてみたとき、毎日忙しく予定に追われて過ごしているけれど、自分からやりたい!!と思ってやっていることは何一つないんじゃない??と考えてしまいました。


 小児看護がやりたくて小児病院に就職し、村上に戻ってきても子どもに関わりたくて養護教諭の資格を取ったけれど本採用はしてもらえず、次に選んだのが訪問看護。まさか私が高齢者に関わるとは思いもよりませんでした。それでも60歳で定年退職したら何らかの形で「子ども」に戻ろう!!と夢を持っていたけれど、それも結局戻れないまま5年が過ぎ、もう頭も身体もついていけないお年頃に。。
 でも、なぜやりたいことができないままここに至ったかというと、私を必要としてくれる人と場所があったからで、それはそれで非常にありがたく、幸せなことだと思っています。これから歳をとっていく一方の者にとって、声をかけてくれるところに応えていくのも大切なことだと思います。

 私のことだから「これやりたいなぁ」と思いながらも何もできずに人生終わっていく自分の姿が目に見えますが、それも人生。今、健康で動けることがありがたいことだし、思うように動けなくなってもその中で自分の生き方、逝き方を考えていけたらいいな、と思っています。
今の60代、これからの70代、80代、、、4月のリレーコラムの本間里美さんお勧めの竹内まりやの「人生の扉」のように生きていけるといいなぁ。