先日、「にいがたYURUWAミーティング」というイベントに参加し、初めて社会的処方という言葉を知りました。正直なところ、最初は何のことかよく分かりませんでした。しかし調べていくうちに、これは今後の地域医療・介護を考える上で欠かせない視点だと実感し興味が湧いてきました。ちなみに、令和5年度版の厚生労働省の厚生労働白書―つながり・地域共生社会―に必要性が提示されています。

 社会的処方とは、病院での治療や投薬だけでは解決できない健康課題に対して、地域資源や人とのつながりを「処方」するという考え方です。孤独や不安、社会的孤立といった「医療ではないけれど、健康に大きく関わる問題」に対して、地域のボランティア活動や趣味の集まり、地域サロンなどへの参加を勧めることで、心身の健康を取り戻す手助けになるというかかわりを処方と捉えています。

この考え方を知ったとき、「はぐ」として地域の活動に携わり、公民館祭り・ふれあい福祉フェア等に参加し、地域の方々と交流する中で、さまざまな「地域の居場所づくり」の取り組みに触れてきました。それは単なるイベントではなく、人が人とつながる場所であり、まさに社会的処方そのものだったのだと、今になって強く感じています。

「ほほえみ・はぐくみ・ささえあい」は、はぐのキャッチフレーズです。地域全体で医療・介護を守り育てる事を目標に活動しています。この想いを、大切につなげていきたいと改めて感じることが出来るきっかけができたこのイベントに感謝しています。