家族の話題が多くなって恐縮ですが、先日、一人暮らしの娘が救急車で搬送されるという出来事がありました。

その時は当初、娘が暮らすアパートに緊急出動があった、という事だけを知らされました。
すぐに本人に電話をしてみてもつながらず、LINEのメッセージも既読になりません。

急病なのか?ケガなのか?それともアパートが火事になったのか?

最悪のことばかりがよぎるその時間は、本当に生きた心地がしませんでした。

祈るように待っていると、しばらくして本人のスマホから電話があり、慌てて出ると本人じゃない。

その声の主は救急隊員でした。

話を聞くと、ちょっとした原因があってアパートで気分が悪くなり、本人が119番したという事、これから病院へ搬送するが、今は意識もしっかりしている、という事で一安心でした。

幸い、これまで家族が救急搬送されるという事もなかったので、とても動揺しましたが、隊員の方はわかり易く丁寧に説明してくれました。

娘にしても、掛けていいものか迷いながらも119番し、全てが初めての経験の中で(しかも本人が考えていたより騒ぎになった)、救急隊員の方も、病院で対応してくれた看護師さんも、とても優しく、その仕事ぶりに感動したそうです。

急いで車を走らせて病院へ行くと、着いた時には症状は治まっていて、結果だけみれば119番する必要はなく、人騒がせと言われるかもしれません。それでも離れて暮らす親としては感謝しかない対応でした。

娘は自分と同世代の人達が救急医療に関わっている様子を目の当たりにし、本当に感激している様子だったので「看護師さんになりたくなった?」と聞いてみると…「血を見るのが怖いから無理…」だそうです。それでも、人を支える仕事の尊さを肌で感じたようでした。

医療に関わる人たちの優しさが、次の誰かの勇気に…感謝とともに、そんなつながりを身近に感じた出来事でした。