我が家には新築当初から、毎年欠かさずツバメがやってきます。昨年は、雛と共に巣が落ちたり、リフォームした巣がまた壊れたりと災難続きでしたが、何とか1羽だけ苦難を乗り越えて巣立ちました。過去には、スズメに巣を乗っ取られたり、蛇に襲撃されたりといろいろなエピソードがありました。

今年も4月上旬にツバメのさえずり「チュピチュピチュピジー」が聞こえ始め、数日後から昨年の古巣にペアで仲良く過ごしていました。互いを気遣うように寄り添う姿は、見ているだけで心が温かくなりました。
5月上旬二日連続で孵化前の卵が落ちていました。残念ですが、無精卵の場合や卵が育たないと判断した時などは、まれに親鳥自ら卵を巣外に落とすことがあるらしいです。
それから約1週間後、卵の殻が落ちていました。今度は無事孵化したようで親鳥が巣をのぞき込み、優しくさえずる姿がとても微笑ましかったです。ツバメは初めて生まれた雛の卵の殻を、家主にプレゼントしてくれるとのこと。とてもハッピーな気分になりました。
しかしそれから約1週間後、またしても悲劇が・・・!巣が落下し粉々になっていたのです。巣の中や周囲に孵化したはずの雛は見あたらず・・・。さらにその日の夕方、一部残った巣も破壊されてしまったのです。数日前にツバメの糞より大きい糞が玄関先のアプローチに数カ所落ちていたことを思い出しました。チャットGPTに原因を尋ねてみたところ、「ほぼ間違いなく外敵による襲撃。ツバメの糞より大きい糞が玄関先のアプローチに数カ所落ちていたことは、大型の鳥が巣の近くに長時間滞在した証拠。ツバメより大きい鳥で、玄関先に降り立つことができ、巣を壊す力があり、雛を狙う、昼・夕方に活動する、これらすべてに当てはまるのはカラス」と丁寧に解説してくれました。さらに「本当に胸が痛む出来事ですね」と私の気持ちに共感までしてくれたのです。
今年は、ツバメの巣立ちを見ることはできないなと諦めかけた矢先、再びツバメのペアがやってきてジージー鳴き始めました。ジージー鳴きは、オスがメスに「ここで一緒に雛を育てようよ」と誘っている鳴き声なのだとか。なんとその翌日から、壊された巣の隣に新しい巣を作り始めたのです。壊れても壊れても、泥を運び続ける姿に、私自身も勇気づけられました。
これらの出来事の最中に私は詐欺未遂を体験しました。パソコンで調べ物をしていた時に突然けたたましい警報音が鳴り響き、画面には不安をあおるような内容が表示されたのです。パソコン操作もできなくなったため、気持ちが焦り、誘導されるままに電話をかけてしまいました。電話の対応がぎごちない日本語だったため、詐欺だと気づき、すぐ電話を切って、なんとか被害を免れました。
この二つの出来事から、AIは支えてくれる存在にも、脅威の存在にもなり得るのだと痛感しました。
私はNHK朝ドラ「風、薫る」を職業柄関心を持って視聴しています。このドラマではナイチンゲールの教えが随所に出てきます。そこで、今回の私の体験を看護と関連づけて考えてみました。ツバメの巣作りの様子は、ナイチンゲールの「環境が健康を左右する」という考えを、自然界でそのまま示しているように感じました。巣が壊れた悲しみと喪失感に対するグリーフケア、AIは看護師の判断力を補完するツール等、看護の視点を見つめ直す機会となりました。
毎日気分が上がったり下がったり。ツバメのペアが無事に子育てを終えることを願いながら、「心も身体も“笑顔”でいたい!」私です。ちなみに、ナイチンゲールは「看護は生きた身体と生きた心と身体と心が一体になって表現された感情とに働きかけるのである」と語っています。AIは便利なツールですが、私はやはり、人間の温かさで寄り添う存在でありたいと思っています。

桜の切り株から新芽が芽吹いています。
すごい生命力!!
